私のこと(白羽玲子)

白羽玲子です

1971年神奈川県茅ヶ崎市生まれ。亥歳。天秤座。 趣味は散歩、ヒューマンウォッチング、映画鑑賞。 座右の銘は「誰もいなければ第一人者になれる」。

Facebookは@shirapah。申請は、基本お会いした方とつながっておりますが、メッセージを頂戴した方とはお話してつながってます。

縁の木設立のきっかけは、私の次男が「知的障害を伴う自閉症」と診断を受けた同時期に母が脳内出血で急死し、「親亡き後の知的障害者の働ける場所」を作りたいと考えたことでした。知的障害者が強みとして持っている傾向がある、繰り返しの作業の正確性、イレギュラーを嫌う性質、突出した記憶力など、彼らがそれぞれの得意を生かして職業を選べる、そんな社会の実現に向けて、自分のできることから少しずつ、日々模索しながら店を運営しています。

縁の木の珈琲は小さな焙煎機で少しずつ焙煎を行うため、いつも新鮮で、小さな単位でもオリジナルブレンドを作成可能です。生産地も無農薬有機栽培や、内戦・災害からの復興など、珈琲豆の適正価格での仕入れが支援につながる地域を選び、豆の品質とフェアトレードを両立しています。

現在、縁の木では2つの方法で、障害のある方との連携を行っています。

卸売と仕入れ――ビジネスの関係

全国にはクッキーやパン、ケーキを作る福祉作業所が多く存在していますが、その商品が「障害者が作ったから」ではなく、美味しさやパッケージセンスといった品質で脚光を浴びることはなかなか少ない実情があります。縁の木では、企業が持つSDGsやCSRの理念にのっとった活動方針で生産者支援、障害者支援を行いたい、という要望をヒアリングし、福祉作業所との仲立ちを行いながら、詰め合わせ商品やノベルティをオリジナルで作り上げます。一方で福祉作業所側でのカフェ立ち上げの支援やお菓子と併せて購入いただくオリジナルブレンド開発をお手伝いし、福祉作業所の売り上げ増を目指しています。現在では東京だけではなく、埼玉、神奈川、栃木、石川、奈良など、全国で少しずつ連携の輪を広げています。

施設外就労訓練の受け入れ

2つ目は就労移行支援センターとの連携による、施設外就労訓練受け入れです。長く引きこもりだった方や、発達障害の診断を受けて休職され時間が経ってしまった方などを施設外の訓練場所として受け入れ、仕事の訓練をしていただいています。契約後、本人合意の上でスタッフの方に個別支援計画の共有をいただいて、ご本人自身に必要なスキルや、自信を持ってもらいたいところ、逆に自身の苦手なことを把握してもらう部分などを話し合い、それぞれの特性と目的にあった仕事の練習を行っていきます。
受け入れの中で、とても大切にしている感覚が「自信の適正化」です。自信はなさ過ぎても、あり過ぎても就労には差支える時があります。
自信を持ってよいところで持てないとき。
もう少し慎重になってほしい時に自信満々で突き進んでしまうとき。

給料を得て生活するための事前訓練として、センター内での研修とは少し違った体験をしていただけるよう、心掛けています。
さまざまな形で生産者、障害者の支えになる生き方を。毎日こつこつ、考えながら進んでいます。

メディア掲載情報

蔵前のコーヒー豆焙煎店が廃棄物から有機質肥料製造 地域で持続可能な循環構築へ(浅草経済新聞)

コーヒーごみ 蔵前で循環 有機質肥料作り「縁の木」白羽さん(東京新聞)

仕事も育児も「不満を言う相手」には選択させるのが一番? (育Workインタビュー 全3話)

両親の死と子どもの障がい。苦難を乗り越え設立したコーヒー豆焙煎所『縁の木』白羽玲子オーナーの覚悟と天職(アントレスタイルマガジン)

SEOと「信頼」のためSSL導入 脱サラして焙煎珈琲ショップ「縁の木」を開いた女性店長インタビュー(markezine)

東京)自閉症の息子よ、いつか… 愛情香るコーヒー豆店(朝日新聞)

珈琲焙煎処「縁の木」さんを訪ねて(くらまえうしろまえ)

障がいのある子にお金の管理方法を教えてあげるには? コーヒー豆焙煎店を立ち上げた白羽玲子さんの取り組み

自閉症の子供の未来見据え 元出版営業ウーマンが起業

蔵前にコーヒー豆焙煎店 -全国の障がい者施設から取り寄せも(浅草経済新聞)

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