ZEROラボ、よろしくお願いいたします!

2021年8月28日、地元の皆様が通う蔵前協立診療所のお隣の1階にカフェ&ショップ「ZEROラボ」をオープンいたします。(東京都台東区三筋2-17-2)

時節柄カフェとしてはテイクアウトメインのお店になりますが、
確かなドリンク、福祉作業所のお菓子などをご用意しています。

コンセプトは「いらないものもたいせつに」。

ショップは廃棄物になる運命からアップサイクルで再び世に出ることになるプロダクトを始め、今だからこそおススメしたい生産地/者にこだわった商品を集めました。
#KURAMAEモデル で制作したアップサイクルプロダクトも今後扱ってまいります。

これまでのこと

2014年の縁の木開店以来、珈琲豆の焙煎、抽出で出るゴミの種類と多さが気になり、再利用の方法がないものか、と考え続けてきた想いを「KURAMAEモデル」として初めてフローに描いたのが2019年8月のこと。
台東区蔵前、という地域の焙煎仲間、カフェ仲間からコーヒーごみをアップサイクルの原材料として福祉作業所に回収してもらい、アップサイクルのメーカーさんにお買取りいただく、という仕組みを2ヶ月間こねくり回し、10月にご意見を伺った台東区の商工相談の先生と、縁の木の顧問税理士さんに「また大きいこと考えたね」と苦笑されてから、あっという間に1年半の月日が経ちました。
第1弾として有機質肥料「+coffee」の原材料としての役割をつとめながら2021年4月販売にこぎつけ、7月には第2弾としてアサヒグループホールディングス様とのコラボでテスト焙煎豆のカッピング後の豆を生かすビアカクテル「蔵前BLACK」をリリースすることができました。KURAMAEモデルの可能性も実感する中で、課題も見えてきた5ヶ月間。解決の1つとしてZEROラボを始動しました。

見えてきた課題~「ZERO」と、1つ目のラボ

なぜ「ZEROラボ」なのか。そこには3つの意味が込められています。

まず「ZERO」には原点、無、環・・・様々なコンセプトがあります。無いところから商品を、仕事を創り出そうとする私たちにはお似合いとすぐに浮かんだのが「ZERO」でした。

次に、「ラボ」には2つの側面がある、というお話です。多様な珈琲廃棄物をアップサイクルするKURAMAEモデルを進める中で、

・珈琲廃棄物は傷みやすく、保存やその後の加工に課題があること
・メーカーさんによって求める原材料の形状・品質が異なること
・責任をもって原材料加工を担う以上、根拠と検証が必要であること

が分かりました。KURAMAEモデルの原材料を使ってくださるメーカーさんと打ち合わせを重ね、原材料の安全性や品質を実証し、トライ&エラーで仕組みを創っていくラボが必要と考えました。重ねる打ち合わせ、加工する機材、分析してくださる機関と連携するための拠点=ラボとなることを目標としています。

さらなる新しい仕事探し~2つ目のラボ

KURAMAEモデルは福祉作業所に「街を歩き顔を売りながら縁をつないでいく」という新しい仕事を創出する試みでもあります。プロジェクトを進める中で、「知的障害の人たちに仕事を頼んでみたいけれど、どこまでできるかわからない」「金額の交渉とか、失礼になりそうで相談するのが心配」という企業さま、店舗さま側からの積極的なご相談をいただくようになりました。

そんなお声を受けて、ZEROラボでは「福祉作業所に出したいと考えているお仕事を試作、マニュアルを作りながら工賃のご提案をする」という検証を行います。何度かZEROラボに作業を発注いただき、障害者の方がつまづきそうなところの動画や必要になりそうなガイドを制作します。梱包などの場合は、パッケージデザイン側に目印を入れていただくなど、ユニバーサルデザインを視野に入れたご相談をさせていただく場合もあるかもしれません。仲間が集まり、将来の福祉作業所の仕事を試行錯誤しながら創りあげる場所=ラボとしての2つ目の側面があるのです。

「いらないものもたいせつに」

扱う商品はおいおいSNSの中でご紹介していきますが、そのコンセプトは「いらないものもたいせつに」

耕作放棄地を活用したお茶や飴。
海洋プラスチックを加工したアクセサリー。
間伐材を生かした手ぬぐいやコースター。
食べられる食器。
不要になった額縁を生かしたアクセサリーケース。
生分解できる容器やストロー。

などなど。食器もほとんどが近隣のみなさまに託していただいたものを使いますので、お出しするたびにカップが違うかもしれません。中には量と器が合わないものもあるかも。そんな時はお許しください(笑

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液体代と容器代、そして袋代

テイクアウトに関しては、コーヒー代と容器代が別になっています。たとえばこんな感じです。

https://zerolabo.base.shop/

テイクアウト容器 | ZEROラボ ~アップサイクルギフト集めました powered by BASE

テイクアウトに関しては、コーヒー代と容器代が別になっています。そのため、容器をお持ちいただければ中身(液体だけ)を買っていzerolabo.base.shop100円

ZEROラボ ~アップサイクルギフト集めましたで購入する【テイクアウト】ホットコーヒー | ZEROラボ ~アップサイクルギフト集めました powered by BASE

ZEROラボのブレンドはほろ苦さが飲みやすいフルシティロースト。酸味を抑えて中南米の豆を中心に香りと香ばしさを引き出しましzerolabo.base.shop300円ZEROラボ ~アップサイクルギフト集めましたで購入する

そのため、容器をお持ちいただければ「中身のコーヒーだけ」を買っていただくことになります。容器もご入用の場合は、生分解性素材のテイクアウト容器と、通常の紙コップ(実費ですので、値段も変わります)を準備いたしますのでお買い求めください。

「液体」は胸を張ってお出しできるものを選りすぐり、コーヒーについては紙フィルターやマシンを使わず抽出します。そんな手間で少しお待たせすることもあるかもしれませんが、ゆっくりと商品を眺めてお待ちいただければ幸いです。

袋代は基本、設定しておりません。エコバッグをお持ちいただければ幸いですし、ない場合は、みなさまから集めさせていただく紙袋を活用いたします。そんなわけで紙袋も大募集中です。

ごゆっくりお過ごしください

そんなこんなで始まるZEROラボですが、店内はスタッフと店主の友達がプロの内装屋さんの指導を受けて手作りで仕上げています。残った木屑から木っ端まで、できる限り活用しました。直角が出ていない家具がありますが、ご笑覧くださいませ。
当面はテイクアウトがメインの店舗となりますが、休憩いただける小上がり、座席もご用意しています。ゆっくりした時間を過ごしていただければと思います。

これから、よろしくお願いいたします!

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