糸をたぐるように(縁の木通信NO.30)

新型コロナウイルス、オリンピック、いくつかの耳を疑いたくなる事件・・・多くの思い出と共に、実に足早に2021年が去っていきました。 昨年は理不尽に去る縁もありましたが、倍以上の友を得て、糸をたぐるように次世代へ託す課題を減らしたいと考える仲間を得ました。夢が同じ人とは異業種でも力を合わせることができる、ということを身をもって知る一年となりました。

縁の木はいくつかのお歳暮やお年賀の案件をいただき、例年ご一緒させて頂いている「Scrum Gathering Reasional Japan」の珈琲サービス用の焙煎に最終日まで精を出し、ZEROラボは新しい福祉作業所さんとのコラボ開発や、「蔵前BLACK」「蔵前WHITE」でも使いきれない珈琲豆やパンの耳の加工・商品化を企画したりでせわしない年の瀬となりました。2022年も堅実に、歩みを進めたいと思います。

今月の探検隊

「どうせなら縁の木ならではのサブスクリプションを。」と先月から開始した定期便「味さがし探検隊」。

今月の前半はサントスプレミアムショコラをご用意します。ブラジルの珈琲名産地、ミナスジェライス州サントアントニオ地域の約二〇農園からなる生産者共同体で、収穫時期と完熟豆の見定めにノウハウを持ち、品質管理も徹底していますが、三年ほど前からショコラ独特のナッツフレーバーと甘みが薄くなったと感じて扱いを控えていましたが、今年は自信をもって扱いを再開しました。

ミナスジェライス州サントアントニオ地域

完熟+ナチュラル独特の焙煎度合いによる味の差をお楽しみください。

後半は、待望のネパールの新豆です。一昨年、大量にお預かりした古豆をみなさまに助けていただき、昨年ようやく800㎏を焙煎し終えました。晴れて仕入れた2021年収穫の豆は、個性的な特徴のある香りはありませんが、ネパール豆の長所である香ばしさ、すっきりとした後味共に申し分なく、充分な水分保有量で軽めの焙煎にも耐えられます。ネパール豆の新しい魅力を、ぜひお楽しみください。

待望のネパールの新豆

リモネン恐るべし

蔵前真行院(浄土宗)さまのご協力でコンポストマシンを設置させていただき、生分解可能な再生容器やKURAMAEモデルに取り組むカフェの珈琲抽出かす、蔵前小学校の給食残渣、蔵前BLACK&WHITEの残渣、第一弾の取組である有機質肥料の完全生分解パッケージなどを発酵させ、蔵前産の堆肥を作る実証実験を始め一ヶ月が経ちました。

地元で活躍するお母さんたちにご協力をいただき、「コンポン」と名付けたマシンに少しずつ、微生物が喜ぶご飯を届け続けています。驚きや学びは多く、先日は給食残渣の入っていたみかんの皮から発酵で抽出された「リモネン」という酵素で、コンポンのごみパッキンが溶ける事態に。オレンジ酵素で汚れを落とす、という洗剤がありますが、実感した次第です。毎日が発見の連続。着実に実験成果を蓄積します。

編集後記

去年1年、どんな年だったのか。暮れに何度か振り返りました。今までなかった「相手に縁を切られる」という経験をしたのが年の初め。時には怒り、困惑し、後悔しながらも、仲間や友だちに支えられ、1つずつ整理しながら自分の中で消化をしていった・・・そんな1年でした。アサヒグループHDが社会貢献とサステナビリティに特化した新会社「アサヒユウアス」を立ち上げると伺い、蔵前BLACK&WHITEの仕組みと共に、私自身のやりたかったことも明確化し、「想い」の再構築へとつながりました。 (し)

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