あけましておめでとうございます。
縁の木主人の白羽です。
旧年中は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。
年始は7日より営業いたします。
年々想いが強くなることを、歳のせいかと笑い飛ばして来ましたが、元旦の笑い話に書きたいと思います。
私が子供のころ、お三ヶ日はほとんど店が開かず、12月30日辺りはドキドキしながら家族で手分けして買い出しをしました。

お金もおろしておかないと銀行しまって引き出せないし、洒落ではなく「歳を越せるか」と、多かれ少なかれ真剣に準備したものです。
テレビの特番も録画がないから見逃せないし、ゴミの収集は来ないからゴミは減らしたいし…と、ごちゃごちゃと考えながら正月を過ごしました。
今は言わずもがな、「便利」です。あの時代に戻りたいとは言わないけれど、いつも「不便を慈しむこと」は忘れずにいたいと、歳を重ねるごとに感じるようになりました。
縁の木という店もある意味不便そのもの。豆はまとめて焼けない、けれど失敗は少なく、お客さまの必要な分だけをお好み通りに焼くことができます。
徹底した手仕事でお時間をいただく代わりに、障害のある人、なかなか社会に戻れない人も働くきっかけを見つけることができます。
「不便礼賛」ではなく、「不便を慈しむこと」。
それが日本の「もったいない」の原点であったり、「ものづくり」の根幹であるように、今は感じています。
長くなりましたが今年のご挨拶として。
縁の木は今年も不便を慈しみ、楽しみ、日々を重ねてまいります。
本年もよろしくお願いいたします。