「ご縁もたしざんであること」ーーモノマチナインへのお誘い

唐突ですが、販売されているものには必ず「お値段」が設定されています。

1つの「お値段」の中には、原材料や人件費、光熱費、それまでにかけたお勉強代や技術料、特許料、細かく見れば配送運賃のほか、セロテープとかゴミ袋とか・・・お安い商品にも、お高い商品にももちろんサービスのようにモノの形をとっていない場合も、必ず「たしざん」されています。

世の中には、ゼロ円、イチ円、なんてものもありますが、それは同時やその後に買ってもらう金額を考えてのいわば宣伝費。かかるお金の「たしざん」よりも安く商品を売り続ければ、そこには何も残りません。また、「たしざん」の合計を無理に下げれば必ずどこかにひずみがきます。

ひずみは、ある程度は効率化でまかなえますが、そこから先は、
仕入れ先を買いたたいて生産者に迷惑をかける?
働く人を長時間安く使って、働く人に迷惑をかける?
工程をはぶいたりごまかしたりで質を下げて買ってくださる人に迷惑をかける?
といった形でどこかにのしかかります。商品が売れたら迷惑がかかる人がいる世界、というのは、淋しいですよね。

商品の「値段のたしざん」をきちんと適正にすることで、良い循環が回り始めます。生産者が海外であればそれはフェアトレードであり、仕入れ先が災害で苦しんでいる地区ならそれは復興支援になります。


働く人の多様性(女性や障害者だけではなく、介護中、育児中、日本語が不得意な方も当たります)を受け容れるならそれは働き方のユニバーサルデザインということになります。
すばらしい技術を学び、次世代につなぐことができればそれは伝統の継承ということになるのです。

そうしてたしざんされた「お値段」は、結果として、極限まで効率化して多くのモノ・コトが省かれた商品よりはお高く見えます。
その「お値段」の背後に広がるたくさんのつながりや背景を応援して、その輪に加わるかどうか。それは消費者--買ってくださる方の判断になります。

台東区には、原材料や、かかわる人たちや、みがかれた技術や、かけがえのない思い出や体験を産むサービスや。つながるモノ・コトを大切に考える人が集まっています。
商品の「値段のたしざん」が、そのまま「ご縁のたしざん」であることを身をもって知り、その想いをそれぞれが育んでいます。買ってくださる方、売り手、作り手、生産者、これから学び飛躍しようとする人々まで、つながるご縁を幸せにする1つの仕組みがこの街には息づいています。

2017年5月26日~28日の3日間、「モノマチナイン」というものづくりのすてきなイベントが開催されます。モノマチに参加されているお店だけでなく、「ご縁のたしざん」を大切にしているたくさんの人たちと、交流してみませんか?

縁の木も、フェアトレードのメキシコマヤビニック、メキシコセスマッチ、ネパールホワイトマウンテンをご用意して、みなさまにお会いできるのを楽しみにしております。

たくさんの新しい出会いが、ご縁が、うまれますように。

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